日本では少子高齢化と2024年問題による時間外労働規制の影響が重なり、自動車運送業界における人手不足はかつてないほど深刻化しています。
その解決策のひとつとして注目されているのが「特定技能外国人ドライバー」の活用です。
2024年3月の閣議決定により、特定技能の対象分野に「自動車運送業」が新たに追加されたことで、トラック・バス・タクシーの各業種において外国人ドライバーを正規雇用できる道が開かれました。
即戦力となる外国人材を受け入れることで、深刻な輸送力低下を補うだけでなく、多様な人材が活躍できる職場環境づくりにもつながると、運送会社や交通事業者からの関心が急速に高まっています。
本記事では、特定技能外国人ドライバーの採用を検討している企業に向けて、おすすめの人材紹介会社6社・会社の選び方・受け入れ時の注意点をわかりやすく解説します。
- 特定技能外国人ドライバー制度の背景と概要
- 紹介会社を選ぶ際のポイント
- 外国人ドライバー受け入れには企業側の要件と支援義務がある
1.自動車運送業の外国人採用に特化した人材会社を紹介
このセクションでは、特定技能ドライバーの採用に強い人材会社を6社紹介していきます。
① カラフルエージェント ドライバー

物流業界における外国人雇用の第一人者・元アサヒロジスティクス役員の井上秀雄氏が顧問に就任し、現場の実態と特定技能制度の両方に精通したサポートを提供。
日本人トラックドライバーの人材紹介を手がけてきた実績から、すでに国内で運転免許を取得済みの外国人材の紹介が可能で、海外からの送り出しと比べて手続き期間が短く、即戦力として活躍できる点も大きな強み。
さらに、特定技能ドライバーの紹介(全国対応)に加え、ビザ申請・在留資格手続きの一括サポート、外国人ドライバーの定着・育成プログラムまでをワンストップで支援する。
企業側は「採用する」という判断のみで、複雑な手続きは同社が一括して担ってくれる。
URL:https://colorful-career.jp/for-recruiter/
② マイナビグローバル

特定技能を中心に6,600人以上の紹介実績を持ち、採用から在留資格申請支援、入社後のサポートまでワンストップで対応。
大手マイナビグループのブランド力と豊富なノウハウを活かした安定感が強み。はじめて外国人を採用する企業にも適している。
③ 株式会社スタッフ満足

2,000名以上の外国人の支援を行っており、人材紹介・登録支援機関業務のほか、海外現地での送り出し機関の運営(ミャンマー・スリランカ)など幅広い事業に取り組んでいる。
ベトナム・フィリピン・ミャンマーなど多国籍対応で全国展開。
URL:https://www.staff-manzoku.co.jp/
④ 株式会社T.G.T

ベトナム人の紹介に強く、現地のパートナー企業や教習所と連携して即戦力人材を確保。自動車運転免許の学科試験対策もサポートしている。
日本の免許取得まで一貫して支援してくれる点が特徴的。
⑤ 株式会社タカラエージェント

支援業務に注力しており、通常3か月に1度実施される特定技能外国人へのヒアリングを毎月実施。運送業向けの就職支援パッケージサービスも提供している。
ベトナム・ミャンマー・ネパール・インドネシア・中国・ラオスと対応国籍が広く、全国対応。
URL:https://www.takara-agent.jp/
⑥ 株式会社GLORY OF BRIDGE

外国人の就労手続きの専門資格「外国人雇用労務士」保持者が在籍しており、日本語研修や文化適応セミナーを開催しているため、紹介人材の質が高い。
URL:https://www.glory-of-bridge.com/
2.紹介会社を選ぶ際に押さえておきたい視点
特定技能(自動車運送業)に対応する紹介会社は2024年の制度追加以降、急速に増加していますが、ドライバー職は免許種別・車種・運行形態など独自の要件があるため、依頼先の選定が採用の質や定着率を大きく左右します。
本セクションでは、どういった軸をもとにて比較検討すべきか、3つの観点を紹介します。
ドライバー職種の登録・マッチング実績
トラック・バス・タクシーそれぞれの登録者数や紹介実績を、具体的な数字で提示してもらえるかどうかが信頼性の目安になります。
免許取得支援を含む入社後フォロー体制
第二種運転免許の取得サポートや、入社後の日本語・職場コミュニケーション支援の有無が定着率を左右します。支援業務を自社で担うか登録支援機関に委託するかも、契約前に確認しておきましょう。
自動車運送業への専門対応実績
「対応可能」の記載だけでなく、実際の紹介実績・対応国籍を事例や数字で示してもらえる会社を選んでください。
3.受け入れ前に確認すべき要件
特定技能外国人ドライバーを雇用するには、以下の基準を満たす必要があります。
- 労働関係法令・社会保険・租税に関して違反がないこと
- 過去に入管法違反や不正行為がないこと
- 外国人が安心して働ける職場環境・支援体制が整っていること
- 支援計画が制度の趣旨に沿った内容であること
また、自動車運送業では「働きやすい職場認証制度」または「Gマーク制度(トラック事業者)」の認証取得が別途必要です。審査期間があるため、採用計画と並行して早めに準備を進めましょう。
特定技能1号の受け入れには以下の支援実施も義務づけられています。
特定技能外国人支援計画 概要一覧
紹介手数料と返金規定
手数料は成功報酬型が主流で、年収の20〜30%または基本給の2〜3ヶ月分が相場です。
自動車運送業は新設分野のため、免許取得サポートや登録支援業務が別途費用になるケースもあり、総コストの確認が欠かせません。
早期退職時の返金規定についても、条件・期間・割合が契約書に明記されているかを必ず確認してください。
4.採用を成功させるために
特定技能(自動車運送業)は、2024年に新設されたばかりの分野です。制度そのものの歴史が浅いため、対応できる紹介会社の経験値や支援体制には、まだ大きな差があるのが現状です。
だからこそ、「人材を紹介して終わり」ではなく、免許取得のサポートから入社後の定着支援まで、長期にわたって伴走してくれる紹介会社を選ぶことが、採用成功の大前提となります。
また、外国人ドライバーの受け入れは、単なる人手不足の解消にとどまりません。職場環境の整備や社内コミュニケーションの見直しなど、既存の従業員を含めた組織づくりにも波及します。外国人材が安心して長く働ける環境を整えることが、結果として会社全体の定着率向上や職場改善にもつながるでしょう。
紹介会社を選ぶ際は、価格や対応の速さだけで判断せず、自動車運送業への専門知識・対応実績・支援体制の充実度を総合的に見極めることが重要です。
信頼できるパートナーとの出会いが、外国人採用を一過性の取り組みではなく、会社の持続的な成長につながる投資へと変えてくれるはずです。