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スリランカ人技能実習生の完全ガイド|受け入れメリット・手続き・定着の秘訣まで徹底解説

人手不足が深刻化する中、スリランカ人技能実習生が注目を集めています。

2023年6月末時点で在留スリランカ人は40,917人と前年比9.8%増加し、今後も政府間協定に基づいた安定的な受け入れが期待されています。

本記事では、スリランカ人技能実習生の受け入れメリット、手続きの流れ、費用、送り出し機関の選び方まで、企業の経営者・人事担当者が知るべき実務情報を網羅的に解説します。

この記事を読んでわかること
  • スリランカ人技能実習生を選ぶべき5つのメリットと他国との違い
  • 受け入れ手続きの具体的な流れと必要な費用の内訳
  • 信頼できる送り出し機関の選び方と長期雇用を実現する人材戦略

1.スリランカ人技能実習生とは?基礎知識と最新動向

1.スリランカ人技能実習生とは?基礎知識と最新動向

技能実習制度におけるスリランカの位置づけ

技能実習制度は、開発途上国への技能移転を通じた国際貢献を目的とした制度です。

日本で培われた技能・技術・知識を、実習を通じて習得してもらい、帰国後に母国の経済発展に役立ててもらうことを目指しています。

スリランカは2018年2月に日本との間で「技能実習に関する協力覚書(MOC)」を締結し、正式な送り出し国として認定されました。

この覚書により、以下のような管理体制が整備されています。

協力覚書の主なポイント

  • スリランカ海外雇用局が認定した送り出し機関からのみ受け入れ可能
  • 両国政府が連携してトラブルを防止
  • 認定取り消し機関の情報を日本で公表
  • 適正かつ円滑な技能移転を推進

在留外国人の国別ランキングでは14位に位置するスリランカですが、人口約2,218万人という規模を考えると、日本への人材送り出しに対する積極性がうかがえます。

2018年5月に第一次の技能実習生が来日し、2021年に初めての修了式が開催されるなど、着実に実績を積み重ねています。

在留スリランカ人が急増している理由とデータ

出入国在留管理庁の発表によると、スリランカ人の在留者数は近年顕著な増加傾向を示しています。

在留スリランカ人の推移

時期在留者数前年比増加率
2023年6月末40,917人9.8%増
2024年末6万人超

この増加率は在留外国人全体の増加率4.8%を大きく上回っており、スリランカ人材の受け入れが加速していることが分かります。

増加の背景

最近は特に、以下の4つの背景からスリランカ人材が増加している傾向です。

スリランカ人材活用の動向

日本市場における新たな人材供給源としての注目度

技能実習・特定技能制度の
活用拡大

高度人材や留学生の増加

日本企業のスリランカ人材への
関心の高まり

スリランカ政府の
積極的な送り出し政策

特に技能実習生と特定技能での来日が顕著で、2018年頃から急速に増加を続けています。

製造業、建設業、農業、介護などの分野で活躍するスリランカ人材が増えており、今後もこの傾向は続くと見込まれています。

スリランカ政府が推進する日本への人材送り出し政策

スリランカ政府は日本への人材送り出しを国策として強力に推進しています。

スリランカ政府の主要政策

2022年、ウィクラマシンハ大統領は「5年間で34.5万人の労働者を日本へ送り出す」という野心的な目標を表明しました。この目標達成に向け、以下のような施策が進められています。

◆目標達成のための施策◆

  1. 義務教育への日本語科目導入
    • 小中学校のカリキュラムに日本語を組み込み
    • 若年層から日本語教育を開始
    • 将来の人材供給基盤を構築
  2. 民間日本語学校の急増
    • 首都コロンボを中心に日本語学校が増加
    • 技能実習生向けの専門教育プログラム
    • 日本人講師による質の高い教育
  3. 海外雇用局による管理体制強化
    • 送り出し機関の認定制度
    • 実習生の保護と権利保障
    • トラブル発生時の迅速な対応
  4. 修了者への支援制度
    • 帰国後の事業奨励基金(約60万円)の支給
    • 起業ノウハウ講習の実施
    • 母国での活躍をサポート

このように政府主導で人材育成体制が整いつつあることは、受け入れ企業にとって大きな安心材料と言えるでしょう。

若年層を中心に「日本で働く」ことが現実的なキャリア選択肢として定着しており、質の高い人材の安定的な確保が期待できます。

2.スリランカ人技能実習生を選ぶべき5つのメリット

2.スリランカ人技能実習生を選ぶべき5つのメリット

識字率92%超の高い教育水準

スリランカは南アジア地域でトップクラスの教育水準を誇ります。

教育面での強み

項目数値・内容
識字率92%以上(UNESCO調査)
教育制度初等〜高等教育まで整備
特徴技術系・医療・観光業教育に注力

この高い教育水準により、以下のようなメリットがあります。

メリットとは?

  • 基礎学力の高さ⇒読み書き計算の基本がしっかりしている
  • 技術習得の速さ⇒理解力が高く、新しい技能の吸収が早い
  • 向上心の強さ⇒より高い技術を学びたいという意欲が旺盛
  • 問題解決能力⇒自ら考えて改善策を提案できる

実際に製造業で受け入れた企業からは、「品質管理の重要性をすぐに理解し、自主的にチェック体制を改善してくれた」「マニュアルを読み込んで、より効率的な作業方法を提案してくれた」といった声が聞かれます。

学習意欲が高く、向上心を持って技術習得に取り組む姿勢は、受け入れ企業の日本人社員にも良い影響を与え、職場全体の活性化につながります。

英語が広く使われコミュニケーションがとりやすい

スリランカはイギリスの植民地時代の影響で、英語が広く使用されています。

言語環境の特徴

  • 公用語: シンハラ語、タミル語
  • 実用言語: 英語が教育現場やビジネスで広く使用
  • 英語話者: 基本的な英語でのコミュニケーションが可能な人が多い

コミュニケーション面でのメリット

コミュニケーションの面では以下のようなメリットがあります。

1.来日直後の意思疎通がスムーズ

  • 日本語習得前でも英語で基本的な指示が可能
  • 緊急時の連絡も英語で対応できる
  • 外国人雇用経験のある社員がいれば連携しやすい

2.日本語習得が比較的早い

  • シンハラ語の文法構造が日本語と同じSOV型
  • 主語+目的語+動詞の語順が日本語と一致
  • 文法の理解が早く、会話力の向上が速い

3.国際的な視野を持

  • 複数言語を使いこなす柔軟性
  • 異文化理解能力が高い
  • グローバルな視点での提案ができる

実際の現場では、来日後3〜6ヶ月で日常会話レベルの日本語を習得し、1年後には業務上のコミュニケーションに支障がないレベルに達する実習生が多いとされています。

親日国として歴史的な絆が深い

スリランカと日本の良好な関係は、第二次世界大戦後にまで遡ります。

歴史的背景

1951年のサンフランシスコ講和会議で、スリランカ代表のジャヤワルダナ氏(後の大統領)が行った演説は、日本の運命を変えました。

  • ソ連が日本の分割統治を要求する中、スリランカは反対
  • 対日賠償請求権を放棄すると明言
  • 「憎しみは憎しみによって止むことはなく、愛によって止む」と仏陀の言葉を引用
  • この演説により日本は分割統治を免れた

当時の吉田茂首相は「スリランカへの恩を、日本人は未来永劫伝えなければならない」と述べたと言われています。

現在の日本・スリランカ関係

項目内容
国交樹立1952年
日本の支援ODAによるインフラ整備
対日感情おおむね良好
特徴親日国として知られる

この歴史的な絆により、スリランカ人は日本に対してポジティブな印象を持っている人が多く、以下のようなメリットがあります。

就労意欲と日本への適応力

日本で働くことへの強い憧れと意欲

95%

日本の文化や習慣への尊重の姿勢

92%

日本人との良好な関係構築

88%

長期的な定着への意欲

90%

真面目で向上心が高い国民性

スリランカ人は真面目で勤勉な国民性を持つことで知られています。

国民性の特徴

仏教文化圏による価値観の共通性

  • 人口の約70%が仏教徒
  • 礼儀を重んじる文化
  • 目上の人を敬う姿勢
  • 日本の職場文化になじみやすい

家族を大切にする価値観

  • 家族を支えるために真剣に働く
  • 送金のために節約して貯蓄する
  • 家族のために技術を学ぶ意欲が高い

真面目な仕事への取り組み

  • 時間厳守を心がける
  • 指示されたことを確実に実行
  • 職場のルールを守ろうとする姿勢

仕事面での具体的なメリットとしては以下の4つがあげられます。

  • 技術・知識の習得に対する意欲が高い
  • 職場のルールや日本のビジネスマナーを学ぼうとする
  • チームワークを重視し協調性がある
  • 長期的な視点でキャリアを考える

ただし、「できない」と言わない文化があるため、理解度を確認する工夫が必要です。「わかった」と答えても実際には理解していない場合があるので、実演や復唱で確認することが重要です。

政府間協定により安定した受け入れが可能

2018年に締結された日本・スリランカ間の協力覚書(MOC)により、信頼性の高い受け入れ体制が整備されています。

政府間協定のメリット

  1. 認定機関のみからの受け入れ
    • スリランカ海外雇用局認定の送り出し機関のみ
    • 質の高い人材の安定供給
    • 悪質な仲介業者の排除
  2. 両国政府による管理体制
    • トラブル発生時の迅速な対応
    • 実習生の権利保護
    • 企業への適切なサポート
  3. 低い失踪率
    • 適切な管理体制による安定性
    • 実績のある監理団体では失踪率1%未満
    • ベトナムや中国と比較して安定

実績データ

指標数値
失踪率1%未満(適切な管理下)
修了率高水準
継続雇用率特定技能への移行増加

政府間の信頼関係に基づいた制度運用が行われているため、受け入れ企業にとって安心して活用できる仕組みとなっています。

初めて外国人技能実習生を受け入れる企業でも、比較的リスクを抑えて導入できる点が大きな魅力です。

3.スリランカ人技能実習生の受け入れ手続きの流れ

3.スリランカ人技能実習生の受け入れ手続きの流れ

ステップ1:監理団体への相談と送り出し機関の選定

スリランカ人技能実習生の受け入れには、監理団体を通じた手続きが一般的です。

監理団体の役割とは?

  • 送り出し機関との連携
  • 技能実習計画の作成支援
  • 定期的な企業訪問・実習生面談
  • トラブル発生時の対応
  • 各種申請手続きのサポート

初回相談で確認すべきポイント

管理団体に相談する際は、以下のような確認が必要です。

【監理団体への初回相談チェックリスト】

確認項目具体的な確認内容重要度
受け入れ可能人数・常勤職員数に応じた受け入れ枠の確認
・段階的な受け入れスケジュールの相談
・将来的な拡大の可能性
★★★
費用の詳細・初期費用の総額(送り出し機関費用、行政書士費用等)
・月額監理費の金額と内訳
・その他必要経費(渡航費、講習費等)
★★★
サポート体制・通訳サービスの有無と対応言語
・24時間緊急時対応体制の確認
・定期訪問の頻度と内容
★★★
実績と信頼性・スリランカ人材の受け入れ実績(人数・年数)
・失踪率や定着率のデータ
・過去のトラブル事例と対処方法
★★☆
提携送り出し機関・スリランカ海外雇用局の認定機関であることの確認
・日本語教育の質と実績
・現地サポート体制(日本人スタッフの有無)
★★★
受け入れスケジュール・面接から就労開始までの期間(通常5〜7ヶ月)
・希望時期に人材確保が可能か
・繁忙期への対応
★★☆
住居・生活支援・寮の手配サポートの有無
・生活環境整備のアドバイス
・家賃設定の相場情報
★☆☆
契約内容・契約期間と更新条件
・解約時の条件
・サービス内容の詳細
★★☆

送り出し機関の選定基準

監理団体は、スリランカ海外雇用局が認定した送り出し機関と連携しています。企業の業種や求める人材像に合った送り出し機関を紹介してもらいましょう。

高品質な外国人材活用のための
4つの重要チェックポイント

認定機関であることの確認

公式ライセンス保有・高い信頼性

日本語教育の質と実績

独自のカリキュラムと豊富な教育実績

現地サポート体制

迅速な対応を可能にする強固なバックアップ

送り出し人数と失踪率

業界トップクラスの定着率と透明性

ステップ2:候補者の募集と面接実施

送り出し機関を通じて候補者を募集し、面接を実施します。

面接の実施方法

現在はオンライン面接(テレビ電話等)が主流で、現地に赴く必要はありません。

面接時の確認ポイント

確認項目具体的内容
日本語レベルN4〜N3程度(面接時)
仕事への意欲技術習得への熱意
日本での目標将来のビジョン
家族状況帰国後の計画
健康状態業務遂行能力

面接時の注意点

  • 人物評価を重視する
  • 向上心と真面目さを見る
  • 具体的な質問で理解度を確認
  • 表情や態度もチェック

面接時の日本語レベルは「面接官の言葉がようやく理解できる」程度かもしれません。

しかし、多くの送り出し機関では内定後に集中的な日本語教育を実施するため、来日時には大幅にレベルアップしています。

優秀な人材は1週間程度で他社の内定が決まることもあります。良い候補者がいたら早めの判断が重要です。

ステップ3:技能実習計画の作成と在留資格の取得

面接で採用が決定したら、正式な手続きに入ります。

技能実習計画の申請

外国人技能実習機構(OTIT)に技能実習計画を申請します

計画に記載する主な内容

実習プログラムの構成要素

実習内容の詳細

重要度: 非常に高い

実習期間とスケジュール

計画性: 必須

指導体制(指導員の配置)

教育力: 重視

待遇条件(賃金、労働時間等)

コンプライアンス: 厳守

安全衛生管理

優先度: 最大限

生活環境の整備

充実度: 高水準

監理団体が書類作成を全面的にサポートしてくれるため、初めての企業でも安心です。

在留資格認定証明書の申請

技能実習計画の認定後、出入国在留管理庁に在留資格認定証明書を申請します

申請の詳細

項目内容
申請先出入国在留管理庁
費用13〜15万円程度(行政書士依頼時)
審査期間1〜3ヶ月程度
必要書類企業情報、実習生情報、計画書等

この手続きは行政書士に依頼するのが一般的です。スリランカ人材の受け入れに詳しい行政書士を選ぶことで、スムーズな手続きが期待できます。

費用負担の選択肢としては、以下の2つです。

  • 企業が全額負担
  • 一部を実習生本人負担(契約で明確化)

ステップ4:入国前後の講習と企業への配属

在留資格認定証明書が交付されたら、最終段階に入ります。

入国前講習(スリランカ現地)

送り出し機関では、内定から出国までの期間、集中的な教育を実施します。

教育内容

◆内容◆

  1. 日本語教育
    • N3レベルを目指した集中講習
    • 日本人講師を含む優秀な講師陣
    • 出席管理と進捗報告
  2. 日本文化・ビジネスマナー
    • 時間厳守の重要性
    • 挨拶と礼儀作法
    • 報告・連絡・相談の徹底
  3. 職種別専門研修
    • 業種に応じた基礎知識
    • 安全衛生の基本
    • 実務で使う日本語

入国後講習(日本)

来日後、法律で定められた1ヶ月間の講習を受けます。

講習内容

  • 日本語のさらなる向上
  • 日本の法律・制度の理解
  • 生活ルールとマナー
  • 技能実習制度の説明
  • 労働関係法令
  • 入国・在留・労働に関する法令

企業への配属

講習修了後、いよいよ企業への配属となり、実習がスタートします。

実習生が企業に配属される初日は、今後の定着を左右する重要なタイミングです。以下のポイントを押さえて、スムーズな受け入れを実現しましょう。

配属初日チェックリスト

項目具体的な内容所要時間目安担当者
オリエンテーション・会社の理念や事業内容の説明
・職場のルールと安全衛生の確認
・勤務時間、休憩時間、休日の説明
・給与支払いや各種手続きの案内
・服装、身だしなみのルール
30〜60分経営者・人事担当
職場メンバーとの顔合わせ・経営者・管理者からの歓迎の言葉
・一緒に働く日本人社員の紹介
・先輩実習生がいる場合は紹介
・各部署の役割説明
・質問しやすい雰囲気づくり
20〜30分全社員
職場・設備の案内・作業場の説明と安全確認
・ロッカー、休憩室の場所
・トイレ、洗面所の場所
・タイムカードや出退勤システムの使い方
・緊急避難経路の確認
20〜30分直属の上司
生活環境の案内・寮や住居の設備説明(家電の使い方)
・ゴミ出しのルールと曜日
・最寄りのスーパー、コンビニの場所
・病院、郵便局、銀行の場所
・交通機関の利用方法
30〜40分生活支援担当
緊急連絡先の確認・監理団体の連絡先(24時間対応)
・会社の緊急連絡先(上司、人事)
・病院や警察など公共機関の番号
・通訳サービスの利用方法
・連絡先リストの配布
10〜15分人事担当
初日の実務・簡単な作業から開始
・先輩社員による実演
・一緒に作業しながら指導
・安全確認を最優先
・無理をさせない
2〜3時間指導員・先輩社員
初日の振り返り・今日の感想を聞く
・困ったことがないか確認
・明日の予定を伝える
・励ましの言葉をかける
・笑顔で「お疲れ様」と伝える
10〜15分直属の上司

初日対応の重要ポイント

  • ゆっくり明瞭に話す
    ⇒専門用語や早口を避け、簡単な日本語で説明する
  • 理解度を確認
    ⇒「わかりましたか?」だけでなく、復唱してもらう
  • 休憩を適度に入れる
    ⇒長時間の説明は避け、情報過多にならないよう配慮
  • 質問しやすい雰囲気を作る
    ⇒「わからないことは何でも聞いて」と明確に伝える
  • 温かく迎える
    ⇒笑顔で接し、歓迎していることを態度で示す
  • 孤立させない
    ⇒昼食や休憩時間も一緒に過ごす配慮をする

初日の目標としては、実習生に「この会社で頑張りたい」と思ってもらうことです。

就労開始までの期間

面接から就労開始までは、通常5〜7ヶ月程度が目安です。

スケジュール例

時期内容
1ヶ月目面接・内定
2〜3ヶ月目技能実習計画申請・認定
3〜5ヶ月目在留資格申請・交付、現地講習
6ヶ月目来日、入国後講習
7ヶ月目配属、就労開始

余裕を持ったスケジュールを組むことで、スムーズな受け入れが可能になります。

4.スリランカ人技能実習生の受け入れにかかる費用

4.スリランカ人技能実習生の受け入れにかかる費用

監理団体への監理費用の相場

監理団体への監理費は、受け入れ期間中継続的に発生する費用です。

監理費の基本情報

監理費は、技能実習生の受け入れ期間中、監理団体に毎月支払う費用です。受け入れ企業にとって継続的なコストとなりますが、適切なサポートを受けるために必要不可欠な投資と言えます。

年間コストの目安

月額監理費年間コスト3年間総額
3万円36万円108万円
4万円48万円144万円
5万円60万円180万円

月額3〜5万円程度が一般的です。

監理費に含まれるサービス

サービス内容詳細
定期訪問月1回以上の企業訪問
実習生面談困りごとや悩みのヒアリング
技能実習計画作成支援申請書類の作成サポート
各種申請手続き在留期間更新等の手続き
トラブル対応問題発生時の迅速な対応
通訳サービス必要時の通訳派遣
労務管理支援労働条件の確認・指導

年間の監理費は月額4万円の場合:4万円 × 12ヶ月 = 48万円/年という計算になります。

監理団体選びのポイント

安さだけでなく、以下の点を重視して選びましょう。

監理費の選び方のポイント

  • サポート体制の充実度(24時間対応の有無等)
  • スリランカ人材の受け入れ実績
  • 緊急時の対応体制(24時間対応等)
  • 通訳の質と対応言語
  • トラブル発生時の解決実績

複数の監理団体から見積もりを取り、サービス内容と費用のバランスを比較検討することが重要です。「安かろう悪かろう」では、結果的にトラブルが増え、コストが膨らむリスクがあります。

送り出し機関と行政書士への費用

これらは受け入れ準備段階で発生する初期費用です。監理費とは異なり、受け入れ時に1回限り発生する費用となります。

送り出し機関への費用

費用の目安:30〜50万円程度(1人あたり)です。送り出し機関への費用には以下が含まれます。

費用に含まれる主なサービス

項目内容
募集・選考費用候補者の募集活動、書類選考、面接のセッティング
日本語教育費用内定後から出国までの集中講習、教材費、講師の人件費
各種手続き費用健康診断、パスポート取得支援、ビザ申請サポート
現地管理費用出席管理、進捗報告、生活指導

費用負担の方法

送り出し機関への費用は、契約によって負担方法が異なります。

  • 企業が全額負担:実習生の負担なし(定着率が高まる傾向)
  • 一部を実習生負担:契約で明確に定める(上限を設定)
  • 折半:双方で費用を分担

重要な注意点

実習生に過度な費用負担をさせることは、借金による来日につながり、失踪リスクを高めます。適正な費用配分が重要です。

実習生に過度な費用負担をさせることは、借金による来日につながり、失踪リスクを高めます。適正な費用配分が重要です。

行政書士への費用

費用の目安は13〜15万円程度(1人あたり)となります。在留資格認定証明書の申請代行を依頼する場合の費用です。

費用の詳細

業務内容詳細
書類作成在留資格認定証明書交付申請書の作成
添付書類の準備企業情報、実習計画書、実習生情報等の整理
申請代行出入国在留管理庁への申請
進捗管理審査状況の確認とフォロー
証明書受領交付後の受け取りと企業への引き渡し

費用負担の選択肢

選択肢としては、以下の2つがあります。

  • 企業が全額負担
  • 一部を実習生本人負担(来日後の給与から分割返済等)

行政書士選びのポイント

スリランカ人材の受け入れに詳しい行政書士を選ぶことで、以下のメリットがあります。

サポートを利用する4つのメリット

申請書類の作成がスムーズ

スリランカ特有の注意点を把握

審査期間の短縮が期待できる

トラブル時の適切なアドバイス

監理団体から実績のある行政書士を紹介してもらうのが確実です。

住居・生活環境整備と年間運用コスト

実習生の生活基盤を整える費用と、継続的な運用コストです。

住居・生活環境整備の初期費用

費用の目安は1人あたり20〜30万円程度です。実習生の生活基盤を整えるために必要な初期投資です。

必要な準備と費用内訳

項目費用の目安具体的な内容
住居の確保10〜15万円敷金・礼金、仲介手数料(物件による)
家具3〜5万円ベッド、机、椅子、収納棚等
家電5〜8万円冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジ等
生活用品2〜3万円食器、調理器具、寝具、日用品
合計20〜30万円

費用回収の方法

これらの初期費用は、実習生に貸し付けて家賃として給与から天引きする形が一般的です。

家賃設定の例
  • 月額2〜3万円程度
  • 光熱費込みまたは別途実費
  • 市場相場と比較して適正な金額設定

初期投資は1〜2年で回収できる計算になります。

年間運用コストのシミュレーション

実習生1人を受け入れた場合の年間コストを見ていきましょう。

初年度のコスト

費用項目金額
初期費用
送り出し機関費用30〜50万円
行政書士費用13〜15万円
住居・生活環境整備20〜30万円
渡航費10〜15万円
運用費用(年間)
監理費(月3〜5万円×12ヶ月)36〜60万円
その他諸経費5〜10万円
初年度合計114〜180万円

2年目以降の年間コスト

費用項目金額
監理費(年間)36〜60万円
その他諸経費10〜20万円
年間合計46〜80万円

実習生への給与(別途必要)

日本人と同等以上の待遇が法律で義務付けられています。

項目内容
基本給地域の最低賃金以上
残業代法定通り適切に支給
社会保険健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険に加入
年間給与目安200〜300万円程度(業種・地域・残業時間による)

3年間の総コスト概算(企業側の負担総額)

年度費用
初年度114〜180万円
2年目46〜80万円
3年目46〜80万円
3年間合計約206〜340万円

これに加えて、給与(年間200〜300万円×3年=600〜900万円)が必要です。総コストは3年間で800〜1,240万円となります。

投資対効果の考え方

この費用を高いと感じるかもしれませんが、以下の点を考慮する必要があります。

日本人採用の場合

  • 求人広告費(数十万円)
  • 人材紹介費用(年収の20〜35%)
  • 採用できない機会損失

人手不足の場合

  • 受注機会の損失
  • 既存社員の過重労働
  • 品質低下のリスク

技能実習生の場合

  • 確実な人材確保
  • 職場の活性化
  • 技術伝承の実現

適切に管理すれば、十分に投資対効果が見込める水準と言えるでしょう。

コスト削減のポイント

外国人雇用におけるコスト削減・拡大戦略

1複数人同時受け入れ

  • 住居をシェアすることで1人あたりの初期費用を削減
  • 監理費が割安になる場合もある

2段階的な受け入れ

  • 初回は1〜2人から始め、ノウハウを蓄積
  • 成功体験を元に徐々に拡大

3既存設備の活用

  • 社員寮や空き物件がある場合は活用
  • 中古の家具・家電の活用も検討

4助成金の活用

  • 地域によっては外国人雇用に関する助成金がある場合も
  • 監理団体に相談してみる

適切に管理すれば、技能実習生の受け入れは十分に投資対効果が見込める水準です。

人手不足の深刻化、日本人の採用難を考えると、長期的な人材確保戦略として有効な選択肢と言えるでしょう。

外国人雇用において行政書士が果たす役割や依頼すべき具体的な業務、さらには信頼できる行政書士の見つけ方を詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

外国人雇用は行政書士に相談しよう!依頼すべき重要業務と選び方
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https://back-end.co.jp/media/contents/employment-of-foreigners-administrative-scrivener/

5.信頼できるスリランカ送り出し機関の選び方

5.信頼できるスリランカ送り出し機関の選び方

スリランカ海外雇用局の認定機関を確認する

なぜ認定機関の確認が必要なのか

2018年の日本・スリランカ間の協力覚書(MOC)により、スリランカ海外雇用局が認定した送り出し機関のみからの受け入れが認められています。

送り出し機関選びの第一歩は、認定機関であることの確認です。

認定機関以外を利用した場合

✓協力覚書(MOC)違反となる

✓ 技能実習生の受け入れができない

✓ 政府のサポートが受けられない

✓ トラブル発生時に保護されない

つまり、認定機関であることの確認は受け入れの大前提となります。

認定機関の確認方法

  1. 厚生労働省のウェブサイトで確認
    • 認定機関のリストが公表されている
    • 定期的に更新される
    • 認定取り消し情報も掲載
  2. 監理団体に確認
    • 提携している送り出し機関の認定状況
    • 最新の認定情報
    • 認定番号や認定日
    • 過去のトラブル事例

信頼できる監理団体であれば、認定機関としか提携していません。

認定機関を利用するメリット

メリット具体的内容
質の高い人材政府の審査を通過した機関のみが運営
適正な費用不当な費用徴収の防止
トラブル対応問題発生時に両国政府が介入・サポート
実習生の保護実習生の権利が守られる仕組み
安定した受け入れ制度の枠組み内で安心して運用可能

政府間協定に基づいた適切な管理により、スリランカ人技能実習生の失踪率は1%未満(適切な管理団体の場合)と非常に低い水準を保っています。

日本語教育の質と現地サポート体制を見極める

送り出し機関の質を左右する最重要ポイントです。ここを見誤ると、来日後のコミュニケーショントラブルや早期離職のリスクが高まります。

日本語教育の質をチェックする

スリランカでは、JLPT N3レベルを教えられる学校や講師が不足しています。そのため、質の高い日本語教育を提供できる機関を選ぶことが極めて重要です。

確認すべきポイント

チェック項目理想的な状態確認方法
講師陣の質日本人講師を含む優秀な講師が在籍・講師の経歴を確認
・日本人講師の人数
・講師の日本語教育資格
教育期間内定後から出国直前まで継続的に実施・教育スケジュールの確認
・月間授業時間数
・休日の有無
目標レベルN3レベルを目指したカリキュラム・カリキュラムの内容
・過去の合格実績
・模擬試験の実施
出席管理厳格な出席管理と企業へのフィードバック・出席率の報告頻度
・欠席時の対応
・月次レポートの有無
進捗報告定期的な学習状況の報告・報告の頻度(月1回以上)
・評価基準
・動画や写真での報告
教材・設備体系的な教材と学習環境・使用教材の確認
・教室の設備
・オンライン学習ツール

日本語レベルの変化を確認

多くの送り出し機関では、以下のような日本語レベルの向上が見られます。

  • 面接時⇒N4〜N3の間(面接官の言葉がようやく理解できる)
  • 来日時⇒N3レベル(日常会話が可能、業務指示が理解できる)

内定後の教育プログラムの質が、このギャップを埋める鍵となります。

現地サポート体制を確認する

日本人スタッフの駐在や長期的な現地事業実績も重要な判断基準です。

確認すべきポイント

  1. 日本人スタッフの有無
    • 現地駐在の日本人がいるか
    • 日本語でのコミュニケーションが可能か
    • 日本のビジネス文化を理解しているか
  2. 現地事業の実績
    • 10年以上の実績が理想
    • スリランカでの信頼関係構築
    • 現地ネットワークの充実
  3. トラブル対応力
    • 過去のトラブル事例と対処方法
    • 24時間対応体制の有無
    • 現地と日本の連携体制

その他の評価ポイント

  • 送り出し実績: 年間何人を日本に送り出しているか
  • 失踪率: 低い失踪率を維持しているか
  • 受け入れ企業の評判: 継続契約率や満足度
  • アフターフォロー: 来日後のサポート体制など

優秀な人材は他社も狙っています。良い送り出し機関は人気が高く、希望する時期に人材を確保できない場合もあります。早めの相談と関係構築が重要です。

6.技能実習から特定技能へのキャリアパス

6.技能実習から特定技能へのキャリアパス

技能実習2号・3号への移行と特定技能へのステップアップ

技能実習生には明確なキャリアパスがあり、最長で10年以上の長期雇用も可能です。段階的なステップアップの仕組みを理解しましょう。

技能実習のステップアップ

基本的な流れ

ステップ在留期間主な要件できること
技能実習1号1年間入国後講習の修了基礎的な技能の習得
技能実習2号2年間技能検定試験(基礎級)合格より高度な技能の習得
技能実習3号2年間技能検定試験(3級)合格
優良な監理団体・実習実施者
さらに専門的な技能の習得
最長期間5年間すべての要件をクリア

技能検定試験

  • 実技試験:実際の作業技能を評価
  • 学科試験:関連知識を筆記試験で確認
  • 職種別:業種により試験内容が異なる

サポート体制

  • 監理団体が受験サポートを提供
  • 企業での実務経験が試験対策になる
  • 過去問題や模擬試験の活用

適切な指導を受けていれば、ほとんどの実習生が合格できます。

特定技能制度への移行

技能実習を修了した実習生は、より専門性の高い「特定技能」制度へ移行できます。

特定技能1号

項目内容
在留期間最長5年(1年、6ヶ月、4ヶ月ごとの更新)
業務内容より専門性の高い業務に従事可能
転職同一業種内であれば転職可能
家族帯同原則として認められない
試験技能実習2号修了者は技能試験・日本語試験が免除

対象分野(16分野)

特定技能制度の基本的な仕組み1
特定技能制度の基本的な仕組み2

2027年追加予定の新分野

2027年には以下の分野も特定技能に追加されることが決定されています。

  • リネンサプライ(クリーニング)
  • 廃棄物処理業

特定技能2号

さらに高度な人材として認められると、特定技能2号への移行が可能です。

項目内容
在留期間3年、1年、6ヶ月ごとの更新
更新回数に上限なし(事実上の永住可能)
家族帯同可能(配偶者・子)
対象分野建設、造船・舶用工業
(2024年度から全16分野に拡大予定)
要件熟練した技能を要する業務に従事
高度な試験に合格

特定技能2号の画期的なメリット

  • 在留期間の更新に上限がない
  • 永住権取得への道が開ける
  • 家族と一緒に日本で生活できる
  • より高い給与水準

成功事例:特定技能2号取得

千葉県富里市では、技能実習生として来日したスリランカ人2名が特定技能2号(耕種農業)を取得しました。

彼らのコメント

  • 「あきらめないで頑張って今がある。永住も夢じゃない」
  • 「家族を呼び寄せられる」
  • 「理不尽な目に遭えば勤務先も変えられる」

この事例は、技能実習からのキャリアアップの可能性を示す好例です。

キャリアパス全体像

【最長雇用期間のシミュレーション】

最長雇用期間のシミュレーション

最低でも10年、特定技能2号なら無期限となります。

移行に必要な準備

企業側の準備

1. 技能検定試験のサポート

  • 試験日程の確認と受験申込サポート
  • 実務での指導強化
  • 模擬試験の実施

2. 特定技能への移行計画

  • どの分野の特定技能を目指すか明確化
  • 必要な業務内容の整理
  • 受け入れ体制の整備(登録支援機関の選定等)

3. キャリアパスの明示

  • 入社時から将来のビジョンを共有
  • 給与体系の明確化
  • 昇進・昇格の基準を説明

実習生側の準備

1. 技能の習得

  • 日々の業務に真摯に取り組む
  • わからないことは積極的に質問
  • 技能検定試験の勉強

2. 日本語力の向上

  • 継続的な日本語学習
  • JLPTのレベルアップ(N3→N2→N1)
  • ビジネス日本語の習得

3. 日本での生活基盤構築

  • 地域社会との良好な関係
  • 貯蓄の計画的な実施
  • 将来設計の明確化

長期雇用を実現する人材戦略

技能実習から特定技能への移行をサポートすることで、企業と実習生の双方にメリットがあります。

企業が得られるメリット

技能実習から特定技能への移行をサポートすることで、企業には以下のメリットがあります。

①育成投資を回収できる

技能実習生の受け入れには初期費用100〜150万円に加え、教育・指導の時間と労力がかかります。

特定技能への移行により最長8年以上の雇用が可能になり、せっかく育てた人材を長期活用できます。育成にかけた投資を十分に回収し、熟練労働者として活躍してもらえるのです。

②熟練した戦力として生産性が向上

技能実習1号では基本作業の習得段階ですが、特定技能1号になる頃には日本人社員と同等以上の戦力になります。

日本語能力も向上し、細かい指示がなくても自主的に作業でき、品質管理や効率化の提案もできるようになります。

③新人実習生の指導役として活躍

特定技能に移行した元実習生は、新しく来日する後輩実習生の最高の先輩となります。

同じ母国出身で言語や文化を共有しているため、不安を抱える新人の心強い相談相手になり、日本人社員の指導負担を軽減します。

④採用コストと手間を削減

毎年新規実習生を受け入れると、面接・書類作成・講習などの手続きとコストが発生します。

既存の実習生が特定技能に移行すれば、新規採用の手続きが不要になり、採用コストを削減できます。また、すでに職場に慣れているため新人教育の時間も省けます。

⑤安定した生産体制を維持

人材が頻繁に入れ替わると業務効率が低下し、品質が不安定になるリスクがあります。

長期雇用が実現すれば、熟練人材が継続的に働くため、品質の安定、納期の確実な遵守、顧客満足度の向上につながります。

これらのメリットを最大化するには、入社時からキャリアパスを明示し、技能検定や特定技能試験のサポート、定期的な面談、正当な評価を行うことが重要です。

実習生の成長を支援することで、企業も大きなリターンを得られます。

実習生側のメリット

  1. キャリアアップの実現
    • より高度な技能の習得
    • 給与の向上
    • 責任ある立場での活躍
  2. 家族との生活
    • 特定技能2号なら家族帯同可能
    • 日本での安定した生活基盤
  3. 永住の可能性
    • 特定技能2号から永住権取得へ
    • 日本での長期的なキャリア構築

長期雇用を実現するための具体的施策

1. キャリアパスの明示

実習生に将来のビジョンを示すことが重要です。

  • 入社時に3年後、5年後、10年後のキャリアを提示
  • 技能検定合格へのサポート
  • 特定技能試験対策の支援
  • 給与体系の明確化

目標が明確になることで、実習生のモチベーションが向上し、定着率が大幅に上がります。

2. モチベーション維持の工夫
施策内容頻度
定期面談キャリア相談、悩み事のヒアリング月1回以上
目標設定短期・中期・長期の目標を共有四半期ごと
評価制度頑張りを正当に評価し給与に反映年2回
表彰制度優秀な実習生を表彰し称える年1回

日本人社員と同じように、努力や成果をきちんと認めることが重要です。

3. 生活面でのサポート

仕事だけでなく、日本での生活全般をサポートすることで安心感を与えます。

  • 日本語教育の継続支援(N3→N2→N1へのステップアップ)
  • 生活相談窓口の設置(住居、健康、行政手続き等)
  • スリランカコミュニティとの交流機会の提供
  • 日本文化体験の機会(祭り、観光、伝統行事等)
4. 家族との絆のサポート

実習生の多くは家族のために働いています。家族との絆を大切にする配慮が定着につながります。

  • 送金システムのサポート(手数料の安い方法の案内)
  • 家族との連絡時間への配慮(休憩時間の柔軟な設定)
  • 一時帰国の柔軟な対応(繁忙期を避けた調整)
  • 家族の冠婚葬祭時の特別休暇

特定技能への移行サポート

サポート内容具体的方法
試験情報の提供試験日程、申込方法の案内
実務での指導強化試験に出る技能の重点指導
学習時間の確保業務時間内での学習時間の設定
模擬試験の実施本番を想定した練習
受験費用の負担企業が全額または一部を負担

技能実習2号を修了していれば、技能試験と日本語試験が免除されるため、スムーズに移行できます。

帰国後のキャリア支援

特定技能への移行を希望しない実習生には、帰国後の活躍を支援します。

スリランカ政府の支援制度

支援内容詳細

事業奨励基金 支給額:約60万円

起業時の初期費用としてまとまった資金をバックアップします。

起業ノウハウ講習 重点支援

専門家によるビジネスプランの作成支援で、事業の骨組みを固めます。

継続サポート 伴走型支援

産業開発局による長期的な事業運営支援により、安定した成長を支えます。

企業ができる支援

  • 帰国後のビジネス相談に応じる
  • 技術面での継続的なアドバイス
  • 日本企業とのネットワーク構築の支援
  • 必要に応じて機材や資材の紹介

このように、日本での経験を母国での活躍につなげることで、日本とスリランカの経済的・文化的な絆がさらに深まります。

元実習生が母国で成功することで、次世代の優秀な人材が日本を目指すという好循環が生まれるのです。

まとめると、長期雇用を実現する人材戦略は、以下の4つの柱で構成されます。

◆長期雇用を実現する人材戦略◆

  • 明確なキャリアパスの提示 – 将来の道筋を示す
  • 継続的なモチベーション管理 – 定期面談と正当な評価
  • 生活面での包括的サポート – 安心して働ける環境づくり
  • 特定技能への移行支援 – 具体的な手続きのサポート

実習生の成長を支援することで、企業も大きなリターンを得られます。共に成長し、共に成功する関係を築くことが、長期雇用成功の鍵となります。

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7.スリランカ人技能実習生で人手不足解消を実現しよう

7.スリランカ人技能実習生で人手不足解消を実現しよう

スリランカ人技能実習生は、高い教育水準と親日感情、政府間協定による安定性が魅力です。

受け入れには初期投資100〜150万円程度が必要ですが、人手不足解消の効果を考えれば十分な投資対効果が見込めます。

認定送り出し機関の選定と、技能実習から特定技能への移行サポートが成功の鍵となります。

記事を書いた人
butterfly-effect
行政書士法人バタフライエフェクト
行政書士法人バタフライエフェクトは、外国人の就労ビザ取得、相談のエキスパートです。上場企業様から小規模の会社様まで、これまで10,000件以上の案件を支援。就労ビザを踏まえた外国人雇用のコンサルティングも行っており、年間実績1,500件、ビザの専門家が多数在籍しています。
https://kigyosapri.com/visa/

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